ヒトラーの共犯者たち

あらすじ

戦争の英雄や不満を抱えた労働者、裕福な劇作家、そしてアドルフ・ヒトラーという名の謎めいた兵士が、神話と人種主義に勢いづく運動を生み出した。

ゲイ的見どころ

ヒトラー率いるナチスドイツの台頭から終焉までを描いたドキュメンタリー。 ヒトラーではなくその側近たちに焦点をあてています。 ヒトラーが中心となって、ユダヤ人の大量虐殺や第二次世界大戦を引き起こしたと思われがちです。 しかし全てヒトラーが中心となっているのではなく、側近たちの権力闘争や意見の対立が惨事を引き起こした部分もあります。 当時の国民感情や経済の状況をナチスはよく観察しています。 歴史を客観的に見ることが大事だと思わせてくれる作品です。 ヒトラーの盟友としてナチスに大きく貢献したエルンスト・レーム。 しかし組織内部の権力争いで私生活におけるスキャンダルが暴露されます。 そのスキャンダルとは同性愛関係でした。 レームは有名な男色家でその事を隠さず公言していたようです。 そのため彼の側近や部下たちも同性愛者が自然と集まるようになります。 しかし当時は同性愛は犯罪として取り締まっていました。 このスキャンダルをきっかけに権力争いに敗れ粛清されます。 そしてドイツ国内ではユダヤ人同様、同性愛者に対する迫害が始まります。 現在ドイツはLGBTに対してもとても寛容で同性婚も認められています。

監督出演

出演: アリスデア・シンプソン, ヘンリック・ヨルゲンセン, ジェームズ・ロウ, ブレイク・スコット, ピーター・ターンブル

レビュー

●ヒトラーの側近達に焦点を当てたドキュメンタリー。ゲーリングの代父がユダヤ人だったのは初めて知った。  ゲーリングは代父を尊敬しておりユダヤ人迫害に反対で、ヒトラーが戦争を始める事にも、戦力差でドイツの敗退が濃厚なため反対だったとか。  にも関わらず、ユダヤ人迫害や戦争に加担したのは皮肉。  世界的な大恐慌が1920年代に起こるまで、ナチ党への支持率が低かったのも初めて知った。
●ヒトラーの側近たちの心情や変遷を知るのにすごくいいドキュメンタリー。 現在にもそのまま通ずることが多い。 戦争やめた方がいいっておもってる幹部がいても、集団心理で止めることができないというのは日本のそれと同じだった。
●ヒトラーの側近達もそれぞれの権力欲や野望のためにヒトラーやユダヤ人や戦争そのものを利用して いる。 知れば知るほど 腹が立つし悲しくなってくる。
●ヒトラーを支える側近がいなければ 歴史は変わってたかもしれない。 それだけヒトラーを崇拝する側近の影響力がわかる。

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