マーシャ・P・ジョンソンの生と死

あらすじ

伝説的なトランスジェンダー、マーシャ・P・ジョンソンが謎の死を遂げてから25年。激化する差別と戦い続ける活動家ビクトリア・クルスが、その死の真相に迫る。

ゲイ的見どころ

ストーンウォールの英雄でありゲイ解放運動の始祖であったマーシャ・P・ジョンソン。 水死体で発見されたマーシャの本当の死因は何だったのか? マーシャを敬愛するトランス女性が真相究明のために立ち上がります。 実在したドラァグクイーンが死体で発見されますが警察は自殺と公表します。 本当に自殺だったのか? マーシャの人生を紐解きながら真相に迫っていくドキュメンタリーです。 マーシャは、トランスジェンダーの権利に声を上げたドラァグクイーンです。 マーシャがいなかったらLGBT運動はなかったかもしれないと言われるほどの人物です。 この作品は死の真相を調査するとともに、マーシャの人物像と彼女が生きた時代の活動の歴史も描いています。 調査を進めていけばいくほど新事実が明らかになっていきます。 「チンピラにからまれていた」「マーシャは何かにおびえていた」「マフィアが関連している」 しかし25年以上前の事件のため確信的な証拠が見つかりません。 未だに終わらないLGBTQ差別の現状を浮き彫りにする作品です。

監督出演

監督: デヴィッド・フランス

レビュー

●約1年前に映画『ストーンウォール』を鑑賞してからジェンダー・セクシュアリティの問題に関して能動的に学ぶようになりました。 正直レズビアン、ゲイからのトランスジェンダーへの差別という点に関しては殆ど考えたことがありませんでした。トランスジェンダー、特にドラァグクイーンが女性への偏見を助長させているという意見を目にしたことがありますが、私はトランスジェンダー女性を単純に女性として見ていることから差別は始まっていると思います。 一概にトランスジェンダーといってもトランスセクシュアル、トランスジェンダー、トランスヴェスタイトと分かれている中で何を基準に性別というものを規定するのかという点から考えなければならないと思います。 今の日本の若者世代は他人の個性を容易に受け入れることができる人が多いと感じるが、それは知識不足によって意図しない差別的な発言をしてしまう可能性を孕んでいると思います。
●人って日々思う事とかはみんなあるけど、彼女のスピーチは画面越しでも本当に魂の叫びと感じ、鳥肌が立った。 あれだけパワーを使って人に自分の思いを伝えられるってすごいと思った。 自分の生活や人生も削る思いで行動している熱意と、「ゲイパワー」彼女が何度も叫んでいたワードだ。 1960年代頃(?)アメリカは法律で女装がNGとされてたって映画で言ってた。 女装してるだけで逮捕されたり、殺されてしまうんだって。10年で400人以上殺されたって。加害者は本当に人間なの?! みんな人間なのになんで??って言葉しか出てこない。
●アメリカでまだまだLGBTQが理解されず、差別や偏見が根強く残る時代。 みんなの前に立ち事態を変えようと努力した一人の女性の謎の死。。。 警察は自殺だと断定し、簡単に出来事を終わらせてしまいたかったが…… 彼女を理解し、支持していた仲間たちによって再捜査の為に動き、自らが調査して、真実を知る為に努力する旨が作品となっている。 こんなにも大勢が声を上げても、資料がない…退職したから話せない……数多くの言い訳がより警察不信を招いている気がする。 私は彼女について何も知らなかったので、勉強になりました。
●ダメだ意味わかんないくらいちょーむかつくこれ2017年の映画で今も続いてんの本当に、、、
●マーシャ・P・ジョンソンという人間がどのような人だったのか知りたくて鑑賞。 ゲイコミュニティの解放運動の先駆者だったと知って偉大だと知った。しかし、彼女が性差に縛られずに全ての人間に基本的な人権を求めてからこれだけ長い時間が経ってるにもかかわらず未だ解決できないこの差別、偏見は一体なんなのか。解決する方法はひとつしかなく、一人一人の人間の違い、多様性を尊重、リスペクトし合うというただそれだけの簡単なことなはずなのに。マーシャを筆頭とした勇気ある人達がこれだけ自分の命を懸けて貢献してきたのになぜ長いことただこれだけのことが出来ないのか。本当に腹立たしい。
●命の危険があったにも関わらず、自分の意思を貫いて闘っていたマーシャとシルビアはすごく強くて、かっこいい人だと思った。 この問題について知らなければいけないことがたくさんあると思わされた。
●マーシャの笑顔は素敵だ。世界と自分を信じているような、人を安心させる温かい笑み。何とも魅力的な微笑み。 マーシャと同時代を生きたもう1人のカリスマ、シルビアの生き様も同時に描かれ、強い印象を残す。 マーシャの死後、「私の中の一部も死んだ」との言を残しホームレスに。拠点からの立ち退きを迫られシェルターの方が危険だと主張する。確かにトランスの人々にとってホームレスシェルターは身の危険を覚えるだろう。「マーシャ、私達は頑張ったわ」と呼びかけるシルビアの横顔は胸を刺す。 その後1996年にコミュニティハウスへ入居し活動家としての姿を取り戻すシルビア。彼女はトランスpeopleのスターでありカリスマだ。 マーシャ、シルビア、ビクトリア、彼女たちの背負う苦しみ、悲しみ、やり切れなさ、それでも自分自身であろうと闘い続けようとする魂の存在に触れ、かつて子どもながらに「ゲイ、ホモ、オカマ、変態」などと言う言葉を自覚なく使い、彼ら、彼女らを貶めた事のある側の自分を恥じいった。

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