ボーイズ・イン・ザ・バンド

あらすじ

1968年のNY。誕生日パーティーの最中にやって来た意外な人物と、酔って始めたゲームのせいで、7人のゲイ仲間たちが、ずっと隠してきた秘密と感情をさらけ出す。

ゲイ的見どころ

舞台は1969年、同性愛差別が色濃く残る時代です。 しかしセクシュアリティや女性の権利など、様々な権利や文化がターニングポイントを迎えた時代でもあります。 この物語は1969年にニューヨークで発生したLGBTQによる抵抗運動「ストーンウォールの反乱」前夜の出来事です。 これからの新しい時代に、自分らしく生き延びようとするゲイたちが誕生日パーティに集まった時の話です。 誕生日パーティとして一室に集まった男たち。 全員がゲイで顔見知りのため、ここではいつものように周りを気にすることなく自由気ままに語り合うことができます。 しかしこのパーティに思わぬ来訪者が現れたことで、明るかった空気は変わり始めます。 誕生日パーティ参加者のマイケルに友人アランから「今すぐ会って話したいんだ」という電話。 とりあえずその場は電話を切りますがアランは突然やってきました。 アランはノンケ(ストレート)です。 全員がゲイの誕生日パーティにひとりのノンケがあらわれたことで、さっきまでの楽しい雰囲気が一転します。 そしてこれをきっかけに、各々ずっと隠してきた秘密と感情をさらけ出すことに、、、。 この作品は舞台化され、1970年に映画化。 そして2018年にブロードウェイでリメイクされ、2020年また映画化となった歴史的なLGBTQ作品です。 日本でも舞台がリメイクされ話題になりました。 今回のリメイクで一番の注目はやはり主演キャストが全員ゲイということ。 ジム・パーソンズ(マイケル役) ザカリー・クイント(ハロルド役) マット・ボマー(ドナルド役) アンドリュー・ラネルズ(ラリー役) タック・ワトキンス(ハンク役) ロビン・デ・ヘスス(エモリー役) マイケル・ベンジャミン・ワシントン(バーナード役) さらにアンドリュー・ラネルズとタック・ワトキンスは舞台版『ボーイズ・イン・ザ・バンド』での共演をきっかけに交際しています。 ゲイがゲイの役をしているだけあって、大袈裟ではなく芯を食った表現で当時のゲイの感情を表しています。 物語は終始真剣な面持ちで繰り広げられます。 けれどエモリーが呼んだゲイのコールボーイのカウボーイが若くて筋肉質でかわいいです。 この子がとてもピュアで天然のため、その場をしらけさせたりしますが、憎めないやつです。

監督出演

監督: ジョー・マンテロ

出演: ジム・パーソンズ, ザカリー・クイント, マット・ボマー, アンドリュー・ラネルズ, チャーリー・カーヴァー, ロビン・デ・ヘスス, ブライアン・ハッチソン, マイケル・ベンジャミン・ワシントン, タック・ワトキンス

レビュー

●個人的に四方八方にオススメしたい映画。 1968年初演のオフ・ブロードウェイ舞台劇「真夜中のパーティー」の映画化2作目。 1968年。あるゲイの誕生日を祝うため7人のクイーン(ゲイ)達が集まりパーティーを開くが招かざる客が来て…というストーリー。 会話劇がめちゃくちゃ面白い。出演俳優陣もみんなゲイなので仕草も皮肉やレスバトルも素晴らしい。後半はかなりしんどいです。ゲイだからこそ、ゲイが認められなかった時代だからこそ。
●マイケルがムカつくのは自分で自分を否定してることが悲しいからかもしれん。
●Bandは絆という意味。
●主要人物9人を演じるのが全員ゲイの俳優さんなんですね。 マット・ボマーとジム・パーソンズがゲイを公表してるのは知ってたけど そう言えばザカリー・クイントもかぁ。 他の人たちも自然だなぁ上手いなぁと思ってたら 他の6人もそうなんですね! なんかすごいですね、アメリカは。。 『真夜中のパーティー』(1950)のリメイクやるぞ! っつって 全員ゲイの俳優でやるぞ! っつったら ちゃんとスター俳優が3人集まるし 他の俳優さんも演技がうまくて見た目も良い人をちゃんと揃えられる。。 スター俳優がゲイを公表して それが成功して 後に続く才能が現れて どんどん層が厚くなって こんなにも豊かな作品を作ることが出来る。。。 まずはこの事実が持つパワーがすごい。。 進むべき道を照らしている。
●とにかくそれぞれのキャラクターが本当に個性的で飽きない! 被りなし、立場もみんな違って一括りになんてできない。 初恋の体験や今抱えている悩みなど、それぞれのキャラを引き立たせて作り上げられた展開に終始飽きることなく鑑賞できた。 マイケル演じたジム・パーソンズ。 シェルドンクーパーがちょこちょこ顔を出す。笑 皮肉を言ったり、自分中心になってしまうところが似てたから余計にね。笑 エモリーは女の子の友達多そう!仕草や喋り方は明らかなんだけど明るいし料理上手! ハロルドの大物感溢れる雰囲気も独特だったな〜。 50年前に劇場で行われた作品と知り、当時演じた俳優さんたちは相当な覚悟だっただろうな。 それから50年が経ち世の中の流れも変わったが、それでもまだまだ偏見などを持つ人々は多い。 50年後はどうなってるのかなと考えてしまった。
●「何がおかしい?」 「人生。人生って冗談そのものじゃない?」
●1970年に製作された「真夜中のパーティー」のリメイク映画という事で気になってた作品を鑑賞。 マイケルの前髪がそこそこヤバいという自虐的なセリフには笑う。 マット・ボマーが「マジック・マイク」の時に比べると細マッチョになってる! 新しく作るなら時代設定も今の方が良かったと思うが無理なんだろうか… ゲイの立ち振舞いが今と昔じゃ違うだろうから難しいのかもしれないけど、どうせなら現代劇として観たかった。 ハロルドが登場するのを楽しみに待ってるのになかなか登場しない… その間に交わされるアランと他の招待客たちとのぎこちない会話が続く。 「真夜中のカーボーイ」ネタはこちらでも健在w ザカリー・クイントが70年版のハロルドに寄せてるけど本家のハロルドが醸し出す不気味さが漂うほど泰然自若とした存在感には敵わない。 それぞれに毒舌を吐いてるけど誕生日パーティーを開いて律儀にちゃんと集まる辺りは結局仲が良いのが丸分かりで微笑ましいw アランがデニス・クエイドにそっくりでとてもマイケルの同級生には見えない。 そして失礼だけどこのメンバーの中でマット・ボマーだけ圧倒的にキラキラなイケメンなので、この世でもがき苦しむ彼らの悲惨さが充満するこの場にそぐわない感がすごかった…w この人には「君の名前で僕を呼んで」みたいな王道作品の方が合ってると思う。 カウボーイは本家よりも存在感が薄かったけど最後のセリフは男前で格好良かった!
●前半のコメディ的演出とは一変、後半は思っていたより重めの高カロリー映画でした! 正直こういった内容の時代背景に詳しくなかったので100%は楽しめなかったのかな、、、 それでも彼らの生きにくさや抱えている物の大きさは計り知れないものなんだなとしっかりと伝わって来ました。 まじでもうみんなが幸せになってほしいですわ!!! ほぼワンシュチエーションの会話劇、元が舞台ということもあり舞台を見ているような映画なのもグッド!
●50年ほど前のオフブロードウェイが起源だと知って、すごく意義のある作品なのだと知った。 現代風にアレンジしているんだろうけど、当時も今も、ぼくらを取り巻く環境やぼくら自身が考えていること・抱えていることはあまり変わらない。 ジョーク合戦の言葉たち、いちいちメモしたくなった。

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