シングルマン

あらすじ

長年の同性愛の恋人を事故で失い、悲しみに暮れる大学教授。その人生のある一日に焦点を当て、意識の流れを描いた人間ドラマ。

ゲイ的見どころ

大学教授のジョージは、数ヶ月前に長年付き合っていた恋人を事故で失います。 まだ同性愛が強く非難されていた時代のため、ジョージは恋人の葬儀に参列できませんでした。 生きる意味を失ったジョージは自殺することを決意し、身の回りの片付けなど淡々と準備を始めます。 片付けのため勤務先の大学に行くと、学生のケニーが声をかけてきた。 ケニーはジョージに興味を持ち、大学の外でも会いたいと誘いましたが断わります。 その日の夜、元彼女との食事を終え、帰りに寄ったバーで偶然ケニーと出会います。 ジョージとケニーは一緒に飲むことに。 思いのほか会話は弾み、そのまま酔った勢いで店を飛び出し、向かいのビーチに全裸で飛び込みます。 びしょ濡れになった2人はジョージの家に戻ります。 そして2人は部屋で裸で語り合います。 ジョージ役のコリン・ファースは、みなさん知っていると思います。 「英国王のスピーチ」にてアカデミー賞主演男優賞を受賞しています。 この作品でもアカデミー賞主演男優賞にノミネートされました。 ゲイ的には「ブリジット・ジョーンズの日記」のマーク・ダーシー役の方が馴染みがあるかもしれません。 監督のトム・フォードはゲイで同性婚もしています。 グッチやイヴ・サンローランなどのファッションデザイナーとして活躍。 その後グッチグループ全体のクリエイティブ・ディレクターにも就任しています。 そして自らの名を冠したブランド、トムフォードを設立しました。 夫は「VOGUE HOMME」元編集長のリチャード・バックリー。 交際期間は30年を超えています。 そしてさらに息子も迎え入れパパにもなっています。 全てを手に入れたような人ですね。

監督出演

監督: トム・フォード

出演: コリン・ファース, ジュリアン・ムーア, ニコラス・ホルト, ジニファー・グッドウィン, マシュー・グード, ポール・バトラー, ライアン・シンプキンス, テディ・シアーズ, ポーレット・ラモリ, ジョン・コルタハレナ

レビュー

●トム・フォード監督のデビュー作。 観る度好きなっていく不思議な作品で、いつ観ても夢心地の贅沢な時間を味わえる。 デビュー作ながら独自のアートセンスを服装やメイクといった彼の得意分野だけでなく映像の色味やカメラワークにまで反映される拘りに完璧主義な面がうかがえる。一級の芸術映画を引っ提げた彼が、公開年の賞レースで脚光を浴びたのも納得の出来。 「シングルマン/独身」の大学教授が過ごすある特別な一日。長い間行き場のない喪失感が浮遊している彼の孤独な心情は、この一日の終わりにどう変化していくか、それともしないのか。 注目したいのはやはり独特のカメラワークで、敢えて少なくしたであろう会話を補うように登場人物の目や口へと焦点を当てていく。それによりミステリアスさが増して、ぐいぐいとストーリーに惹き込まれて気付けばこの世界観の虜になる。まるでマジックのよう。 主人公の生気が出てくるにつれてカラーが濃くなっていくのも斬新だし、トム・フォードで揃えた50年代の服装やメイクが素敵過ぎてうっとりする。 主人公を演じたコリン・ファースの気品溢れる紳士ぶりがあまりに素敵で、彼の作品を追うきっかけになりました。 マシュー・グードの憂いのある美しさとニコラス・ホルトの初々しさからも目が離せない。 これからも観ていきたい作品です。
●英国紳士代表のコリンファースが素敵で、どの場面も切り取りたいくらいオシャレで好みだった。 色の使い方、雰囲気の出し方はさすがトムフォード。 繊細で美しくて 人生の無常を感じた。 静かに時間が流れていくこういう映画大好き。 大切な人がいなくなって生きる意味を見失っていたけど 新しい人との出会いで前に進もうとする男の話。 死を意識した途端 些細な日常の全てが美しく感じてしまう。 ニコラスホルトがとてつもなくかっこいい!!!目が綺麗。
●センスが光りまくる映像美。 全体的にお上品な色の使い方にうっとりさせられた。大した山場はないものの、目を奪われっぱなし。 他の作品では思ったことがなかったけど、コリン・ファースの存在感が薄いというか、地味に感じた。何なら風景のひとつだったというか。彼の演技から醸されるものだったのかもしれないし、他の登場人物の存在感がありすぎたのかもしれない。 良く言えば、コリンのための映画といえるほどに、映像にとても溶け込んでいたということなんだろう。よく似合っていたということなのかも。 そして涙の流し方の美しさはまさに芸術品。
●悲壮感と悲愴感のちょうど真ん中の雰囲気漂うジョージのとある1日。明日は寝れば来ちゃうから、いつも何も考えずにだらだら作業のように1日を過ごしちゃうの、でも、死を意識したら?これが地球で過ごす最後の日だと決めたら?出会う人、見えるもの、自分が触れる世界すべてが儚くて美しいものに見えてくる。彼が発する言葉だけでもそれを感じ取ることができるのに、彼が誰かと出会うそのシーンだけ、映像の彩度が上がる演出がとてもずるくてとても綺麗だった。そして、彼が纏う危うさの理由、死を選択肢として採用してしまうくらいに燃え上がった過去の恋。回想となって現れるジムとの思い出たちは、時間と息が止まったかのように見入ってしまった。それくらい一瞬一瞬が美しい。しかも、出てくる人みんなみんな美男子すぎて、もうため息出ちゃう、、特にニコラス・ホルト、、艶めかしくてわたしまでドッキドキしてしまった、、今にもジョージ先生と一線を超えてしまいそうな絶妙な空気感がさらにこう、、まあまとめとして書きたいことを聞かれたら正直よく分からないけど、ジョージの1日を共有させてもらった、ただそれだけでもいいと思うし、上級者は生死愛についても考えが及ぶんだろうなあって思った。とても不思議な映画。あ、スーツ姿のコリン・ファースがかっこよすぎた眼福だ~(祝) まあ彼ってどの映画でも大体スーツだけど(笑)
●恋人を交通事故で亡くした男性が自身で人生最後の日と決めた一日を描いた作品。 最愛の人を亡くし、全てが虚無になった主人公が最後だと思って日常を過ごすとそこから少しづつ希望の光が見つかっていきます。 意識を変えることは大切なことだと改めて感じました。 映画自体は淡々と進行していき起伏は乏しかったのですが、表情やちょっとした仕草から感情を読み取る作品なので忙しく観ました。
●情緒たっぷりの美しい映像とコリンファースに終始うっとり。 シグネットリングってやっぱりカッコいい。
●トムフォードの初の監督作品ということでおすすめしてもらってみたが、トムフォードの頭の中が見えたような部分が垣間見れて面白かった。 主人公のブリティッシュアクセントも心地よく、周りを取り巻く人たちの時代背景もすごくよかった。
●個人的には『英国王のスピーチ』のコリン・ファースの方が好きだ。ただ、やつれた表情ながらも、色っぽさを増しているこちらのコリンもなかなかよかった。 まずこの映画を見てパッと思ったのは、やはり映像の美しさ。さすがトム・フォードと、誰もが思うだろうなぁ。この映画は絶対に劇場で観た方が、映像の美しさが引き出されるはず。一度くらい、劇場で観たいなぁ。

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