アイ・アム・マイケル

あらすじ

ゲイの活動家、マイケル・グラッツェの実話に基づく物語。セクシュアリティと信仰のはざ間で揺れ動く心。彼が乗り越えた試練と、その類いまれなる半生を描く。

ゲイ的見どころ

1990年代サンフランシスコ。 マイケルとベンジーはパートナーとして生活を共にしています。 そしてゲイの活動家としても積極的に行動し、若者向けのゲイ雑誌を発行するなどしています。 幸せな日々を過ごしています。 ある日マイケルは突然胸に痛みを覚え、病院でパニック発作と診断されます。 早くにご両親を亡くし、さらには父親も心臓の病気で亡くしていたため、不安が重なり追い詰められていきます。 健康に不安を覚えたマイケルは、キリスト教に救いを求めのめり込んで行きます。 そして一方的にベネットとの同居を解消し出ていってしまいます。 そしてマイケルは「ストレートに転向」を宣言します。 ベネットはこのことをマイケルのブログで知ります。 マイケルは神学校へ入り、そして妻となる女生と出会います。 実話を基にしたストーリーです。 「ストレートの人がゲイになる」という話はよく聞きますが、「ゲイがストレートになるもしくは戻る」という話はとても珍しいです。 バイセクシャルの人がストレートとゲイを行ったり来たりするのともまた違います。 とても興味深い作品です。 映画ではマイケルはストレートに転向するも、何か心を偽っている感じがします。 しかし実際の本人の気持ちはわかりません。 ベネットを演じるのはザカリー・クイント。 スター・トレックのスポック役で有名な俳優でゲイをカミングアウトしています。 映画やドラマでさまざまなゲイ役を演じています。 もちろんストレート役も演じています。 マイケル役のジェームズ・フランコは 「作品の中ではゲイだけど、生活においてはストレート。でも実生活でも性行為を行う前まではゲイかもしれないな。」 とインタビューに答えています。 セクシュアリティは簡単にはっきりと定義できるものではないという考えらしいです。

監督出演

監督: ジャスティン・ケリー

出演: ジェームズ・フランコ, ザカリー・クイント, エマ・ロバーツ, チャーリー・カーヴァー, アヴァン・ジョーギア, ダリル・ハンナ, レスリー・アン・ウォーレン, ジェファーソン・メイズ, ジャン・マックスウェル, アナ・オライリー

レビュー

●まずはリベラルだった人が保守的(もはや保守でもない強迫観念じみた何かだけど)になっていく実例として怖かった。 たぶんいろんなパターンがあるんだろうけど、マイケルについてはもう思想でも宗教でもなんでもなくて、自分への信仰、崇拝されたい誰からも承認されたいという病だと感じた。それでも、何度も電話をかけ繋がりを確かめていたベネットのことは本当に愛していたんだろうなと思う。マイケル本人がそのことに気がついていたかはわからないけど。 マイケルの愛にも彼が変わっていないということにも、ベネットは気がついていたんだろうし助けになれなかったと感じていただろう。ベネットが感じた無力感を思うとやるせない気持ちにもなる。こういう時、マイケルのような人にわたしたちは何をしてあげられるんだろうかと考えてしまう。 マイケルがどう生きるかは本人の勝手なんだろうけど「ゲイは人格であり選択だ」という間違った認識を広めていることは、オープンリーゲイの人もそうじゃない人のことも、ゲイの存在そのものを貶めているしたくさんの人を傷つけている。 それは絶対ダメだし、思想や生き方は本人の勝手とは言ってみたもののやっぱり他者にとっていい人でいよう歴史の正しい側に立っていたいと思う気持ちを諦めて欲しくないなぁとは思う。 まだ三人で上手くいってた頃のフランコ、ザカリー、チャーリーの演技はずっと見ていたいと思うくらい多幸感があった。
●ゲイと宗教との狭間で揺れるお話。 実話モノらしく。 こんな方も居るんだなと。 終わり方も好きよ。
●宗教とセクシュアリティ。 それでも自分を信じたかったのか。 自分自身を救える日は来るのかな。
●実話を元にした作品。 ゲイの活動家が聖書に傾倒していきゲイを辞めると宣言。 ゲイを辞めると言えばゲイじゃなくなるというのが不思議だけど宗教色が濃い作品なので理解するのが難しい。
●宗教が人格までも変えてしまうの怖い。 自分を救うために無理して性的嗜好を変えたはいいけど、色んな人を傷つけてるよね。。 でも、最後の元カレに連絡するシーンは切なかった。本質はゲイのままなんだと思う。
●性的嗜好でもなんでも、自分の生き方を宗教に影響される感覚って日本人にはあまりないと思うんだけど、これはまさにその話。ラストを見終えても、彼がこれで幸せだったのか、正直分からない。ただ、天使のようにキュートだったマイケルが、後半はずっと眉間に皺を寄せ苦しそうな顔をしていた。私にはそれが答えのような気がする。
●ゲイってやめることできるんだ…。ただ心変わりしたんじゃないの?奥深い。
●ジェームズ・フランコ祭りを地味にまだやっている。 彼は一体何をポイントに手掛けたり出演する作品を選ぶのだろうか。 実話を基にしたという、元ゲイの活動家・マイケルのお話。LGBTの話のようで、実際のところ、性的嗜好を盾にして自分が救われる為に行動を起こし、なんなら人を傷つけている人の半生なんじゃないか、これ。 あぁ、びっくりするくらい面白くなかった映画キングコブラと同じ、ジャスティン・ケリー監督とジェームズのタッグだった…
●とてもつまらなかったキングコブラのジャスティンケリー監督のまた同じくジェームズ・フランコとタックを組んだLGBT映画をNetflixにて鑑賞した。実際にゲイであることを告白しているザカリーとフランコが共演している。ゲイの活動家って耳障りのいいこと言うけど人を助けたい=自分の環境を助けたいって言うようにしか聞こえないのは俺だけかな?

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